HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

恐れず信じればコンビニにだって泊らせていただけるかもしれない(Tokyo 東京〜Ho Chi Minh City Hồ Chí Minh)

 ついに飛び立つ。日本からベトナムLCCベトジェットエア。預入荷物の重さが30kgまで。入れられるか心配だったけれど、なんとかなった。手荷物が10kgくらい。合計で40kg分の荷物を持って行った。家から電車に乗せるまで、そして東京駅でバスに乗せるまでが相当きつくて上半身が筋肉痛になった。

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日本からひたすら出たがっていたのにいざ出るとなるととても寂しい気持ちになった。出国イミグレーション。日本語で書かれた文字、綺麗なトイレ丁寧な口調の入国審査官。ああ、やっぱり日本にいたい。という気持ちをちょっと無理やり押し殺して搭乗した。

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ベトジェットエアの見た目はこんな感じ。どこか笑ってしまう自分がいる。海外にいく飛行機に乗る度に機内食が楽しみだったけれどLCC故、機内食は出てこない。

窓から雪国の上空でも飛んでるかのような雲海を眺めていた。

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 これがホーチミン

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離陸と着陸の映像。

いよいよ到着。

 

ここで自分を応援してくれている人から2万円お振込いただいた。

お金については自分でも正直なところ半信半疑のようなところがある。

今回ばかりは死んでしまうかなと心のどこかで覚悟していたけれど

このおかげで1ヶ月以上生き残る目処がついた。(残金20850円)

こんなふうに目を向けてくれる人がいるんだから命はやっぱり大切にしよう。

やたらと時間のかかるイミグレーションを通過。預け荷物は無事。

空港の外に持っていって

自転車を組み立てた。

通りがかる人と笑顔を交わす。何かを話してくるがベトナム語でわからない・・

持ってきた段ボールは清掃員さんにお渡しして

できた!!

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自撮りに勤しむ僕を周りのおじさんが微笑ましそうに見ていた。

 

〜〜〜

 

ホーチミンの街中を走る。噂通りの車通り。クラクションがたくさんなっている。

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事故にあったら元も子もない。慎重に慎重に進む。

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突然フランス語のおじさんから声をかけられる。

何やら自転車を指差して話したそう。

カフェで一服していたようなのでご一緒することに。

フランシスさん(67)はバルセロナからやってきたフランス系のスパニッシュで。

世界を旅して回っているらしい。

とても立派な自転車だ。

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コーヒーを一杯ご馳走いただき、

手持ちのタブレットでフランス語を英語に翻訳してもらって会話する。

彼の旅は2013年から始まってアフリカやヨーロッパ、南米も回ってきたそうだ。

旅中の写真をたくさん見せてもらう。

中でもアフリカでの旅は驚きの連続だったようでたくさんの写真や動画を見せてもらった。

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自分もせっかくだから南極の動画や写真を見せた。

が、やっぱり気になるのは自転車に乗っていたかどうかのようだった。

南米自転車旅、行ってみたいな。

都市部では急に銃を突きつけられることもあるらしいけれど。

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年間112日はテントで野宿をするそうだ。

5月〜9月くらいの暖かい時期に旅をする。

ロッコの路上で星空をみながら眠った時は怖かったけれど大丈夫だったと。

旅に危険がたくさんついてくるはずだけれどフランシスさんは

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If you trust you will always find someone who will help you but don't be afraid and trust.

(信じていれば君を助けてくれる人が必ず現れる。恐れずに信じるんだ。)

こんなメッセージをたくさん伝えてもらった。

初めはみんなと同じようにとても怖がっていたけれど今はどんなに夜遅くになっても眠る場所を見つけられるし、誰かしらに助けてもらえるようになったそうだ。自分の体験としても、出会ってきた人を見ていても、言える。恐れずに信じるんだ。

とても納得のいくメッセージだった。アルゼンチンでもフランスでも日本でもそんな体験ばかりさせてもらっている気がする。自分はいまだにすぐに怖がるけれど。

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そのあとも一緒に座りながら冒険の話を聴いたり、ベトナムでの運転のコツを教えてもらったりした。

そこで突然現れた別のチャリダーさん。

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ロシアからやってきてやはり100ケ国ほど走ってきたそうだ。そしてこちらの方も67歳。同い年だとわかって余計に旅の話に花が咲く。そして自転車の話にも。自分の自転車はかなり貧弱でフランシスさんにもちょっと心配された。面白い状況だったので楽しくなって動画も撮った。


結局は4時間ほども話し込んだ。後々もその姿を思い出したくなるようないい出会いだった。走っている人の姿そのものから勇気をもらえるものだなあと思う。

話は良かったけれど、そのまま別れて夜な夜な寝場所を探さなければならなくなった。(2人ともこの日はホステルに泊まるとのこと)近くに見えていた公園には係官がいて「ここではだめ」と念を押される。

テント泊をする前にできるだけ周囲の人に言葉が通じないながらもグーグル翻訳を活用して眠れる場所を尋ねて回る。「教会にいけ」とアドバイスをもらうもどこもすでに閉まっている。

なかなかまずい状況ではあるけれどフランシスさんの「恐るな」という言葉を受け取っていたおかげで思っていた以上に冷静だった。

すると1人の人がコンビニまで案内してくれた。

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コンビニで眠れるの?

と思ったらここの店員の若い男性にとても親切にしてもらえた。

名前はフハト。23歳。大学で日本語を学んでいるそうだ。

ちょっとだけ日本語、それ以外は英語でコミュニケーション。

とりあえず一緒に写真を撮った。

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眠るスペースは二階の休憩スペース。

電源もwi-fiもあって自分のオフィスのようにしてしまった。

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従業員用のトイレを使わせてもらったり、水道も貸してもらう。

とにかく助かった。。

そして初日から素敵な人たちと出会えたのも嬉しい。

「恐るな、信じろ。」

きっとこれから何度でも思い出す言葉になる気がする。

(2020.1.27)

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