「当たり前にあって、生きるために不可欠なもの」といったら何を思い浮かべるでしょうか。
ぱっと思いつくのは空気や水です。
ぼくはカメラを触るようになってから、ここに新しく加えたくなったものがあります。
「光」です。
ぱっと「光」という言葉を聞いた時、この写真のように「差し込んでくる」ようなものを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
ぼくがここで言うのは、もっと広い広い意味の「光」です。
目が見える方であれば何かを見ることができます。その何かが見えているのは光のおかげです。どんなに暗い夜道でもなにかを視認することができるのであれば、そこには光があります。
あの「聖書」もいちばん初めから読むと、神様が世界に「光あれ」と唱え、光を創造するシーンから始まるくらいです。
「目で見る」ということはものが存在するだけでは成立しません。
そこに、光がなければ見ることができないんです。
こうして言ってしまえば当たり前のことかもしれませんね(笑)
でも、ぼくはカメラマンをやるようになって様々な写真を見る中で、このことに気づきました。そして意識するようになってから世界を見る目が変わりました。
「いま、見えている景色はどんな光のおかげで見えているんだろう。」
太陽光か蛍光灯かタングステンライトか。点光源か面光源か。直接光か間接光か
ちょっと調べてみると光の種類って、とてもたくさんあるんですよね。いままできっと、意識することもなく当たり前に見てきた光だと思います。
そんな光たちの名前を知って改めて目で味わってみる。これだけでもう、とても贅沢な遊びです。もっと光と仲良くなっていくのがこれからの楽しみでもあります。
おいでなさってくださりありがとうございます。
すでにあるものに目を向けるって、これからの時代の遊び方であり生き方であると、こっそり思ってもいます。