HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

未来を考える時は「今、人にどんな気持ちを与えているのか」

自分の未来を知りたい人は、「今、自分がまわりになにを与えているか」を考えると良いと思います。自分が未来でなし得ることはその拡大版でしかないと思うからです。

清瀬

なんだか、言っちゃったら当たり前のことっぽいんですけれど、そんなことを考えているのは「社会を驚かせたい」と思っているであろう人を最近よく見かけるからです。そういう人は周りの人も驚かせようと、無礼講な態度をとったり、虚構を事実のように言い切ったり、とにかく驚かせることにこだわった行動をします。ぼくのまわりでも心当たりはありますが、大きなインパクトを自分で起こすことが嬉しいのでしょう。

これはぼくから見える感覚なので事実とは違うかもしれませんし、「社会を驚かせるようなインパクトを与えたい」と思うことも悪いことではないと思っています。ただ、これは言えるなあと思うことは「驚く」というのはひとの感情の終着点ではない。ほんとうはその「驚かせた先」がどうなっているかの方が実は大きい問題なのだということです。

先の話で言えば、単純に分けてその「驚く」を受けて嬉しい人と悲しい人がいると思われます。これが正しいとして、そういう人の未来を冒頭のように想像すると、やっぱりたくさんの嬉しい人は生まれはするのでしょう。が、それに負けないくらいたくさんの悲しい人が生まれてきます。

一方で「ひとを喜ばせたい」と思っている人がいます。そういう人は見た目が地味だったり、小さすぎて目立たなかったりして、驚かせたい人のような勢いや強さはないかもしれません。ただ、そういう人はまわり人に対してとても誠実です、ちいさな喜びをうみだすことに労力を惜しみません。もちろんそれを受けた相手も喜んでいます。そして、そういう人の未来もやっぱりその拡大版でしかなくて、とてもとは言えないかもしれないけれどたくさんのうれしい人が生まれているのでしょう。

ぼく自身は、こうして二つを並べたときに、後者のような人になりたいと思いました。もちろんまだまだ難しいことなのですが、そうなれるように自分の本心と向き合っているところです。なかなか本心から他人を喜ばせたいと思うことは難しい。でも、できることであり、決めていることは「今、自分は隣の人になにを与えているのかを考え続けよう」ということです。自分の未来もまた、その先にしかないのだから。

おいでなさってくれてありがとうございます。

本心からっていうのが難しくて大切なんだ、本心からっていうのが。

清瀬