HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

若いころの自分に告ぐ。面白くなろうとするもんじゃないよ。

「普通」ってのは「面白い」に負けないくらい、面白いんじゃねえのって話です。

語り口はみなさま向けですがまたもや若い頃のたじまへのお説教を綴っている気持ちです。あと、ここの「普通」ってのも自分の経験してきた普通って感覚で話してます。そこにこう、憧れとか持っている人にはあらかじめごめんなさいを言います。全ての生き方に心からまずリスペクト出来る自分をこっそりゆったり目指してます。

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なんかさあ、「面白い人」って言葉、あるじゃないっすか。あれ、ちょっとひっかかってるんですよ。

なんかさ、どこそこの代表をやってますとかさ。家を無くしましたとかさ。何秒でいくら稼いでますとかさ、離島でサバイバルしてますとかさ。高校生でアイドルやってますとかさ。生まれつき治らない難病○○を抱えながら本気で生きてますとかさ。

そういうの確かに面白いですよ。ええ。そんな人がさ、こうイベントだのセミナーだの本を出すだのやってきっと良い影響的なサムシングを提供してる姿をよく見るし、実際そうなんだろうなって思いますわ。僕だって大学4年も終わる頃にはそういうのにしょっちゅう憧れて足を運んだり読みあさったりしてもう壮大すぎるかっちょい〜言葉に触れて感動してさ、直接会っては浮かびもしない質問を冷や汗かきながら必死で考えて、初恋の女の子に告白する時みたいにどもりながら話しかけて「え?」とか聞き返されてましたわ。

だってさ、普通の自分がすごくいやだったんですもの。

そんで家に帰ってベッドに倒れ込んで悶々と「このままじゃいかんよなあ自分」とか思って慣れもしない起業の本を買ったり、違うセミナーにいったり、日本はこのままじゃあぶないとかいうニュース読んだりしてさ。それでも結局自分の足で踏み出せせねえでさ、また悶々としてさ、もう悪循環もいいところですわ。そんなことしているうちに2年くらい留年とかしてましたよ。アレはもう怖かったねぇ〜。それまでの友達とかどんどん話が合わず自分で気まずくなってしまいには自分から連絡切っちゃうし、親にとかもう、殺されるかと思いましたから。

 

それからちょっとだけ月日がながれて今、振り返ってみて思うんですね。「別に普通でいーんじゃねーの?」と。

なんかこう、朝、早起きとは言えない時間に起きてさ、あったかいご飯食べて、太陽浴びてさ、なんか同窓会とかで人に説明しても「ふーん。」ぐらいしか言われないような仕事だの、なんかよくわかんねえ勉強だのをしてさ。家に帰って好きなテレビ番組見て忘れてた掃除とかして晩ご飯作って食べてお風呂とか湧かして入ってさ。「明日はちゃんと早起きするぞ」とか念じながら二度寝するかもしれない明日に向かって目覚まし時計をセットしてな夢の国へと出発するみたいな。まあなんでもいいんだけど「普通」って言われそうなかんじ。

うん、全くいーんじゃねーかなと思ってます。もちろん心地よくないのならそれは少しずつ変えたらいいんだけどもね。なんかさ、なんも心地悪さも感じてないのに「変えなきゃいけねえ面白くなんなきゃいけねえ」って必死になることに不毛さすら感じてる自分がいるんです。

どんどん思う事並べちゃってるから理解に苦しんだらごめんなさい。でも書く。

「面白い」ってのは「普通」があるから成り立つわけで、「普通」がなくなっちゃったら「面白い」もなくなるっていうかね。そしたらもう、それこそまったく面白くなくなっちゃうぜ?とか思っちゃうんです僕は。

演劇とか映画に例えると主役と脇役って感じです。キャストが主役だけでも脇役だけでもつまらんですよ絶対。まあそんな劇見た事ないからわからないですけど。

そんなことを考えてると多少の論理飛躍とかあるかもしれないですけど、自分の感覚が言うですよ。「みんな大切で必要なんじゃねえの?」って。基本的には。だったらさ、普通の人とか、なんでもない日とか、たいした事ないこととかさ、そんな中にちょっとした嬉しい事とか楽しい事を見出して味わってる人ってのは面白いってことで良いんじゃないかなあ。

「面白い」こととかすんのはそれからでも遅くないんじゃないんですかね?てかさ「面白い」ってのは「なる」んじゃなくて、「勝手になってる」し「もうなってる」ものなのかもよ。たぶんさ、面白いひとは面白くなろうとなんてしてないよねきっと。おい、若い頃のたじま!聞いてんのかい!!あんたはもう面白いよって話をしてんのにねえ、まったく。

たじまっくすねっとお読みいただきありがとうございます。

今のぼくですか?んー、もうよくわかんないですねえ。笑

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