死んでもよかったはずなのにただ怯えていた。かろうじて向かうことだけができた。
この記録を書いていて印象的だったのは写真を眺めているだけで今でも怖くなることでした。見知らぬところに行く怖さ、仲間と離れて一人になる怖さ、期待を裏切り失望される怖さ。どこか仄暗いところに向かうような感じをよく覚えています。旅立ちの朝から飛行機で日をまたぐまでのこと。簡単な手続きひとつにも苦戦するわたしが日本を旅立ちます。
晴れててよかった。
玄関を出てすぐ、もう使われなくなった空のゴミ箱。粗大ごみに出す予定だったのだと思う。それを片手に持って自転車に乗った。まだ人気は少ない清瀬の街中。向かった先は柳瀬川という近所の河原。
三脚を立ててカメラをセットする。写る位置を確認する。ゴミ箱いっぱいに川の水を汲む。汲みすぎて重くなって運べなくなったので少し量を減らす。ゴミ箱を土手の頂上まで運ぶ。セットしたカメラの画角に入る位置だ。再びカメラのそばへ。
ダウンを脱いでTシャツ一枚になる。
寒い!
そしてそのTシャツも脱ぐ。
寒いっ!
脱いだ服はカメラのそばに置く。カメラの録画ボタンを押す。ゴミ箱のそばまで歩み寄る。
12月の朝、土手の上に立つ短パン一丁の男。普段の自分なら周りの目を気にしすぎて落ち着かない。いや、その前にこの寒さの中そんなことをする気は起きない。でもこの時は人目も寒さもどうでも良くなるくらい熱くなっていた。多分アレがアドレナリンというやつだ。
なんて言おうかな。
考え始める。
が、すぐに考えるのをやめた。
そのまま行こう。
「死ぬ前提ならなんだってやれるわな」
ずぶ濡れで自転車を漕ぎながらぼんやり思っていた。
前後の余分なところを削って一言文字を入れるだけ。青空のおかげで文字は入れやすい。
こうして南極出発の挨拶ができた。
Facebookに投稿すると普段よりもたくさんの人が応援してくれた。
今日はいよいよ日本を飛び立つ日。
夕方に成田空港を出発する。
数ヶ月前まで住んでいた清瀬のシェアハウス「ハグハウス」に戻って動画を軽く編集する。
当時は国立に居を移していたが、
昨晩からこの家に泊まり込んで最後の準備をしていた。
昔の写真などを引っ張り出しては記事に貼り付けて作り上げた英語での自己紹介。
今日からの旅先となる南米の主な言語はスペイン語だ。けれども英語を解する人だって結構いるだろう。
なにより写真の良さが伝わればきっと分かってもらえるだろう!という希望的というか楽観的観測に支えられてこの記事が誕生した。
現地ツアー代理店Facebookページに張り付いて最新情報をチェックし続ける。ツアー催行直前にグッと安くなるラストミニッツチケットが狙いだ。
すると12/9発、9日間のツアーチケットが集まった金額で買える値段で販売されていることが分かった。
すかさずメッセージすると、詳しい連絡先を尋ねられる。
アドレスを伝えて帰ってきたメールには席の残っているツアー情報が並ぶ。
が、そこには自分が問い合わせたチケットは無かった。すかさず確認する。
しかし
先客がいた。ダメだった。
Facebookページでこの情報を発見したのは数日前のこと。速攻で問い合せればなにか変わったかもしれない。
この9ヶ月間くらいの間、お金を集めることばかりに頭が行って肝心の購入のことをちゃんと考えていなかった。
自分としてはそんな感じなのだがそんなの理由にならないというくらい抜けている。きっと心のどこかでこんな金額が集まるわけないと思ってたんだ。
そんな自分に後悔する。出資してくれた人は自分を信じてお金を託してくれた。それなのに当の自分が南極行きを信じていなかった。手を差し伸べてくれたひとりひとりの顔を思い浮かべては申し訳なさが込み上げてきて死にたくなる。いや、申し訳なさというのは所詮キレイ事で、その人たちにガッカリされる妄想をして死にたくなっていたのだと思う。
なにかのバランスが崩れた自分はなんとかしてすぐにチケットを入手しようと他のツアーについても問い合せる。出発地がチリになっているものや少し旅程が短いツアーについても問い合せる。
が、値段が追いつかない。
気が動転しながらFacebookにさらなる出資を求める投稿を打った。
おかげさまのさまさまで 【¥729,971】 まで貯めることができました! ゆっくりたくさん発信したいことですが、 すでに十分すぎるくらい良い思いをさせてもらっています。 が、ツアー会社に問い合わせたところ狙っていたツアーが、満席、、...
田島 寛久さんの投稿 2017年12月5日火曜日
ここらで疲れてひと眠りした。
そして朝の水かぶりを経て現在、
なんと振込をいただき別のツアーが買えるお金が貯まる。
すかさずまたメールを送る。
が。
予約はまたしても埋まる。
そして、支払いが【クレジットカードのみ】であることを告げられた。
このクレジットカードが痛恨だった。
つい先月、2017年11月を以ってクレジットカードの期限を満了したのだが、契約期間中、支払いの延滞を繰り返し信用を失った自分のカード更新は拒否され、そもそもクレジットカードを持てなくなっていた。
代わりに発行したデビットカードに望みを託し、問い合わせるも【クレジットカードのみ】は覆らなかった。
こんなところで躓くなんて。それもカードの満了が11月までだなんて。どうやって想像できただろう。カードを作った時の自分が先々こんな事態に陥るなんて。
「クレジットカードを新たに作るのはどうか」とその場に居合わせたハグハウス住人てらしーの助言。しかし、なんとなく気乗りがしない。一度信用をなくした人間にまともなクレジットカードサービスなど残されてなさそうだ。
物事がちょっとうまくいかないとすぐ追い詰められたような気分になる。いろいろな状況の整理が出来ずに進まない思考。同じところをぐるぐる悩み沈んでいく。。
いかん!
でえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええーーーーーーい!!!!!!
行く前からゴチャゴチャ考えててもダメだ!!!!!
まず南極の近くに行くんだ!!
そうすればなにか手はあるかもしれない!!!!
ここまで既に信じられないようなことばかり起こって進んできたんだ!
ここはもう普通のモノサシじゃ測れない領域!!
全ての理屈を超えて突っ込むんだっ!!!!!!!
気持ちを浮上させ、荷物を整理した。
よし。出よう。
一連の様子を見ていた住人のてらしーが1万円を託してくれた。あまりたくさん関わったこともないのに差し出してくれたそのことは、ドタバタしていてなにも礼を伝えられなかったけれど、心に深く沁みた。
そんな彼に見送られハグハウスを後にする。
忘れ物がないか頭の中で反芻する。多分、ある。でも多分、なくても現地で手に入る。手に入らなければ必要ない、多分。多分ばかりだけれど、もう、導きに委ねる。
駅まで歩く。学童での仕事がある花岡さんも一緒だ。
泊まるところがなくて凍え死んでしまうのだろうか。
パスポートやカメラを盗まれてしまうのだろうか。
外国人だからとひどい扱いを受けてしまうのだろうか。
旅費がなくなって帰りの飛行機にも乗れなくなってしまうのか。
大小様々な不安たちがまぜこぜになって自分の気力を覆う。身体のあちこちが固まってるのを感じる。笑えない。
そんな不安に怯える自分の顔を撮られる。
今すぐUターンして「やっぱ中止!」と言ってあの家に戻りたくなっていた。
「自分はもう、死んでいい。」
そう思っていたはずだったのに。
死を覚悟すれば怖いものはなくなるのかと思ったけれど、それ以外にも怖いものはいろいろあるようだ。あるいは覚悟が足りないのか。
そんな様子の男を見るのはさぞ楽しかったことだろう。横にいる女はとにかく笑っている。
たくさん力を貸してくれた花岡さん。
10月の自分への誕生日の贈り物としてポルカでクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げてくれ、Facebook投稿で力強いメッセージを添えてシェアしてくれた。勝手に考案されたおかえし内容がいまでもくっきり覚えていられるほど痛快だ。
【祝・29才!こめおに 南極への冒険をプレゼントしよう!!企画】 今日はこめお、こと田島 寛久さまのお誕生日です🎂 ※こめお・・・いつもわたしの写真を撮ってくれているひとです。 『まなざすひと」という名前で、カメラを通して...
花岡 沙奈恵さんの投稿 2017年10月17日火曜日
7月まで付き合っていた彼女とはある出来事があって別れた。それも大きく手伝って、いまのこの大舞台を迎えている。
西武池袋線に運ばれ池袋に到着。彼女とはここで別れる。覚えてないが随分と簡単な言葉を交わした。
ここから、本当にひとりだ。
情けない話だが正直一人にしないでほしかった。だれでもいいから自分を守ってほしかった。
考えるとそんな本音に引きずられてしまう。足を動かした。
自分の中のいろんな器官が起動するのを感じる。危険を感じている証拠かもしれない。
池袋駅から東京駅に電車。
そこからはバスで成田空港まで向かう。
ここからは全部できるだけ動画でリポートしようかとバスに乗るところから動画を撮ってみたりもした。が、オチから言うとこういう動画は結局続かなかった。
バスの座席ですこし落ち着く。
やっぱりこのままずっと成田空港なんかに到着しないで永遠に走りつづけるバスの座席でのんびりしたい。
そんな思いでいるからなんだろう。到着するのが一瞬に感じられた。
海外渡航のための空港は10年ぶりだ。
搭乗手続きの勝手は分からないまま来た。端から全ての情報はその場の人から得ていく気マンマンだ。
とりあえずメールで送られてプリントアウトしていた紙をお姉さんに見せる。頭のキレそうな人だった。
「アメリカの入国ビザはお持ちですか??」
え、あ、ないです。
「エスタはお持ちですか」
え、あ、え、エスタ?
「少々お待ちくださいね」
別の職員になにやら話しに行くお姉さん。
あ。ビザ必要だったかんじ?
持ってないと行けない感じ?
まさかの飛行機断念!?
まさかの南極中止!?
ああああああああぁぁぁーーーーーーーー!!!!!
やっぱりもっとちゃんと調べていくんだったか。。。ビザのことくらい調べてから行くよなふつう。。。。
もはや平静を保てていない自分に戻ってきたお姉さんから手渡されたのがこの紙。
詳しいことが理解できなかったが、とりあえずESTAという最近できた許可証があればアメリカを通れる。スマホで入力すればすぐに発行出来るんだそうだ。
よかった、、、、、
この制度ができてなかったらおれは行けてたのか、、、いや、考えないでおこう。結果オーライ。ひとつ賢くなったじゃねーか。
記載されたURLに飛んで自分の情報を入力。英語で項目が書かれているのを脳内で訳しながら「いよいよ日本を出るんだなあ」感を味わっていた。
搭乗券を二枚ゲット
東京からダラス、そしてダラスからブエノスアイレス
続いては荷物検査。大勢の列に並ぶ。
受付のお姉さんの横を通り過ぎようとしたその時、呼び止められた。
「こちらは客室にはお持ちいただけません。」
え。
お姉さんが言っていたのはバックパックから頭の部分だけ飛び出している三脚だった。これだけ別で預けなければならないらしい。
荷物預かり所まで戻りそのまま預けようとすると運搬中の破損を心配され、出発ロビーの隅にある荷物サービスセンターを紹介された。
サービスセンターでは「どんなに補強しても輸送中にこわれてしまうかもしれない」と念押しされたけれどこれは絶対持っていきたい。迷ってなんかいられない。
何重にも巻いたプチプチ梱包材と丈夫なセロテープでぐるぐる巻きにされた三脚が返ってきた。
荷物預かり窓口のベルトコンベアに流れていく三脚を見送り、再度手荷物検査に向かった。
エスタの申請に荷物検査。こんな風に準備不足でその場でてんやわんやしてしまうのが自分の平常運行だ。
↑一番上が自分の便
手荷物検査を無事に通過。
あまり上手にまとめられなかったポケットの荷物をトレイから取り出して再び上着やズボンのポケットに滑り込ませる。
次にイミグレーションを通る。パスポートを差し出して出国のスタンプを押してもらった。10年ぶりの海外。パスポートは新しいものを池袋で作った。これからを見越して10年分のパスポートだ。そのまっさらなパスポートに最初に押されたスタンプ。
ロビーの奥の方まで歩いていく途中でなんとなく南極っぽいポスターを見かけて意味もなく撮る。
飛行機に乗るまでにはあと少しだけ時間がある。
搭乗者の行列に並んでいたり、呼ばれ待ちの暇な時さえあれば投稿に対する反応を見ていた。
今朝の動画に自分にしてはすごい数のいいねがついてコメントもついている。
自分のブログや銀行口座をシェアをしてくれた人もいた。
前々から南極に行くことは宣言していたつもりだった。そこではあまり相手にされてないないような印象があったけれど、
実際に身体を動かすと真実味が伝わるのか、具体的に手を差し伸べてくれる人が次々現れる。
人は知らず知らずのうちに発する言葉のその奥に宿る本気さを感じとっているかもしれない。
当たり前っちゃ当たり前のことか。
とりあえず、また増えた金額と共に自分の体たらくぶりも伝えなければ。
発信するときはいつもちゃんとした体裁を整えたかったけれどもうなりふりかまってられる状況ではない。
とにかく今そのままを伝えなければ、なにも伝えられない。
ダメなやつでごめん。
取り急ぎお知らせします。 本当にありがたいことに、 今、手元の全資金は 【¥793,343】 に、なったのですが、 先にお伝えしていたツアーは すでに埋まってしまったとのことでした。 すぐに入手できることを期待して 応援してくださった皆...
田島 寛久さんの投稿 2017年12月6日水曜日
あー、なにやってんだろ。自分。
別にだれに責められたというわけでもないのに。謝りたかった。
それでも、その状況を心配してくれた仲間がさらに自分のブログをシェアしてくれたりした。
ありがたさと嬉しさとむずがゆさに申し訳なさや罪悪感。とにかくいろんな気持ちがまぜこぜになって応援してくれるみんなの言葉やプロフィール写真の顔を見たら死んでしまいそうになる。
本当に嬉しいとき、本当に助けられたとき、感じすぎると死にそうでなかなか素直に喜べないのは昔からだ。
スマホを切って目を閉じた。
自分の乗る飛行機を見る頃にはもうすっかり暗くなっていた。
ほんとのほんとに行っちまうんだな。
日本、これが最後かもしれない。
大袈裟かもしれないけれど当の自分はもうそんなつもりだ。
乗客の列に並んで狭い通路を抜けて機内へ。
アメリカンなアテンダントさんが投げかけてくれる日本語の挨拶に気のない反応で応じる。
荷物をキャビンに置いて窓際の席に腰掛ける。先ほど受付で尋ねられて景色を押さえようと選んだ席。
機内には座席の後ろに画面が設置されている。
多言語翻訳機能、映画に音楽など備え付けられているものの充実度合いに驚いてしまう。アメリカンエアライン、良い航空会社だろうなと想像した。
程なくして飛行機は動き出し離陸を開始した。
ああ、日本はもうあんなに下に。
とうとう離れてしまった。
成田空港からブエノスアイレスまでの旅程はこれ。
ついでに、帰りはこれ。
日本時間でブエノスアイレスには12/7の20:41に到着する。全体の移動時間はおよそ22時間にもなる。そのうちおよそ4時間は乗り継ぎの待ち時間なので、飛行機に乗っている時間はだいたい18時間くらいになる。
すげえ、、長い、、。
いや、地球のほぼ裏側に行くのに1日っていうのはむしろめちゃくちゃ速いのか。どう捉えてもただ「すげえ」ばかりが漏れる。
成田を発った飛行機はまずアメリカのダラス・フォートワース空港へ。
座っている間、またネットをチェックしたかったけれど機内wi-fiは有料であることを確認するとすぐに諦めた。手持ち無沙汰になるこんな自分のために目の前の画面がある。
楽しみ方はいろいろあったが結局フライト情報を眺めていた。
成田から飛び立ったミニチュアの飛行機がダラスまで行くまでのシミュレーション映像。到着までの残り時間や高度、風速、現地時間などが表示される。現在飛んでいる位置も表示され、眼下に広がる場所がどこかもよくわかる。
家に籠もっているだけでは湧いてこなかった地球の様々なことへの関心が身体を巡る。
スチュワーデスのお姉さんが飲み物を配り始めた。間もなく機内食も配られる。
とにかくお腹が減ったわ。
機内食が好きで好きでたまらない。オムレットとか魚とか尋ねられた気がする。これを選んだ。デザートにパンもついている。
そしてやっぱりこれこれ!ご飯!
うまいなあ、もっとほしい。
機内食って多分普通の安いレストランよりも味や質は落ちるんだと思うけれど、この空の上という場所の特別さと、飛行機代に含まれているのだろうが出てくるときにお金を払わずにサービスしてもらったかのような錯覚のおかげか、特別な嬉しさがあった。
すぐに平らげてしまった。量が足りなく感じる。隣の乗客はまだ半分も食べていない。お代わりとかできるのかな?声かけようかなと数分悩んでやめた。
飲み物はビールを頼んだ。ヤケ酒か祝杯か。そんなことはどうでもよく、ただ美味しくて2缶空けた。これから先こんな風にいいものをサービスでいただけることもほとんどないと思っていいだろう。
機内は総じて快適だった。このまま旅程のすべてを楽して過ごせないだろうか。いや、無理だね。
することもなくなり座席に背を預ける。
自分は大して売れないカメラマンだった。
ほんの一部のひいきにしてくれるファンのおかげで首の皮一枚つながってなんとか生きながらえているような生活状況。
そんな自分が今年3月から「お前、南極に行け」という友人のなんの気なしの提案をそのまま、まるごと受け取る形で始まった。
南極に行く。
つまり、ただの個人的な旅行だ。
誰かを助けたり、救ったり、癒やしたり、勇気づけたり、温めたり、笑わせたり、することを意図していない。
もちろん、世のため人のためになるような大義もない。
ただ自分が行きたいから、行くだけ。
それだけしかなかったからそれだけを宣言した。
はじめは写真の仕事でお金を得ていくつもりだったけれど。
そのうち人から「面白いからクラファンしなよ」と提案されて旅費の出資を募ることにした。
世の中のお金の回り方はずいぶんと自由になってきていることをなんとなく感じていたけれど、それには意義が必要であると思っていた。
正直、意義のカケラも感じられないこんなただのワガママに誰も協力してくれるはずはないと思っていた。
いや、ワガママでお金をもらえる人がいることも知ってはいたけれど、それはその人に魅力があるからで自分にそういう人たちと似た類の魅力があるとは思えなかった。
だからこのワガママを表現するのは苦しかった。応援を受け取ることも苦しかった。分不相応に思えた。
それでも人から応援の気持ちを差し出され
その度にその気持ちを疑いたくなる自分をぐっと堪えただその気持ちに身を委ね、日々を過ごし
今、あと少しで南極に行くだけのお金が集まるかというところまで来ている。
「大丈夫」
「面白いからやってみな」
「見ててすごいワクワクするよ!」
へぇぇぇぇぇぇぇぇえ、そういうもんなのか。へぇぇぇぇぇぇぇえええええええええ。
こんなのばっかり。
冒険といえば物理的に場所を移していくイメージなのかもしれないが、自分にとってはこの飛行機に乗るずっと前から不思議な発見を重ねる冒険のような日々が始まっていた。
むしろ2017年はそんな発見に彩られた年だった。
その結末がどんなものになるのか。
この時はまだなにも知らない。
飛行機はちっぽけな男一人を大勢の乗客ごと乗せて闇夜を渡った。
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