アグリニオンという街についた。Wi-Fiと電源と寝場所を求めてきた。道路を走っていれば誰かしら仲の良い人ができるかと思ったけど実際そううまくは行かないことも多い。なのでそういう人との出会いもこの街の中に期待してみた。
最初はパン屋さんの前で「マイフレンド」と声をかけられる。止まって少し話をする。どうやらこの街は観光に訪れるような場所ではないらしい。とりあえず彼らに眠れそうな場所を尋ねると一生懸命考えて広い公園を教えてくれた。パンと水もくれた。結構久々に人と話せたのでなんだか安心した。
いざ公園に行ってみたけれど、なんとなく雰囲気が悪い。危なそうな気がする。こういう判断は微妙なところだ。
一度公園を出て考え直してみる。立ち往生していると。
「何か困っていますか?」と彼女らが声をかけてきた。
寝場所を探しているという途方もない相談をするとしばらくお互いに相談しあって「ついて来て」と車を運転して先導してもらった。
案内してくれたのは教会。
街全体を見晴らせる場所に建っている。
隅っこのところで眠ることができた。
地元の人に紹介してもらえないとテントを張る勇気がわいてこない。
ただ、この教会広場は地元の人々の溜まり場になっているみたいで、夜遅くまで笑い声話し声が響いていた。午前3時くらいまではそんな感じだった。何も邪魔はされなかったけれど。
そこに集まって来た人からパンの差し入れをいただくこともあった。
夜が明けて、テントから出ると歩いてきたおじいさんがギリシャ語で何か話してくる。ほぼジェスチャーで理解したが、ここは日が直接当たるから日陰に移動したほうがいいとのことだった。明らかな不審者に対してすごく親切である。
おじさんは教会の近所に住んでいた。すごく良い人そうだったのでちょうど困りごとだった洗濯をたのんでみた。すると家の洗濯機で丸洗いしてくれた。とてもとても助かった。聞けばおじさんは元警察官ということだった。ああ通りで不審者慣れをしているというか。。笑
おじさんの親戚だという子供たち。遊びに来ていたらしい。
去る前にお餞別をいただいた😊
旅行者が立ち寄らない場所かもしれないけれど、足を運んでみれば会えてよかったと思えるような人と出会えた😊