人間として本来の自分にもどっていくような体験が続いている。
今の自分は、ほとんど無職も同然だ。決まった時間の仕事というものがない。入ってくる収入はもちろん激減している。しかし同時に、なにも持たなくなっていくにつれて、今の自分をより本来の自分自身に近づいていっている感覚が、確かに、膨らんでいっている。すごいことをやろうとしているのではない。本来の自分に戻っていくような感覚だ。
自分は、何かしていないと落ち着かない人間だ。勉強したり、仕事をしたり、未来の自分に時間を投資していないと不安になっていた。
でもそれは、なにかを「しなければならない」という幻想のように思えるようになってきた。なくしていくことを、本を読んだりして知るだけでなく自ら体験していくことで、いままで必要だと思っていたことは実はしなければならないと思い込んでいただけだったことに気づいていく。
そうして手元にあるものがなくなっていくと残ってくるのは自分のみ。ゆえに自分の内面との対話が色濃くなっていく。すると内なる欲求が少しずつわかってくる。もうこの際は自分のためにはっきりと言っておきたい。
何をしなければならないなどということは、もはやない。したいまま、に動いていき、自然と心地の良い場所に向かっていく。それだけだ。
「〜の場合は例外」などということも言わない。すべて誰かが決めたルールから外れることを恐れてい自分が生み出している幻想。