旅?
いろいろ怖いですよ、そりゃ。
というわけで、ここでは普段から感じている
旅の中で心配していることや苦しんでいる(苦しんだ)ことをまとめます。
小心者の自分にとってはこれがリアルな旅の側面です。
手元のお金が少ないこと。
いろいろ書いてはみたのですが要するにここに集約されている気がます。
現在(2/21)手元にある全財産はおよそ4万円。
これをどう見ているかというと
全然安心できません!!
あ〜〜〜冷や冷やする!!
例えばこれであと数ヶ月旅して日本に帰るというなら大して問題じゃない。
が
ぼくは全カ国に行くまで冒険するつもりでいます。
数ヶ月じゃ全然足りないし移動規模も半端じゃなくなる。
単純に新しい国に入国するだけでもビザ代がかかったり島国に行くために飛行機や船に乗ったりなんとか税を払ったり。
単に国土に足を踏み入れるだけではなくて景勝地に行って良い写真を撮ってきたりしようとすれば入場料がかかったりする。(例えばアンコールワットは最安の1日券でも37ドル)
我慢しろよと言われればそれまでだけど、とにかく素敵な場所があると噂を耳にしたらお金がかかっても行ってみたい。
道具類も心配だ。自転車、カメラ、パソコン、スマホ。急に壊れてしまうということは充分あり得る。
そんな前提の中で旅をしているのでいつもできるだけ節約している。
基本的に食べ物飲み物はほとんど買わない。
安くても100円を割っていなければ屋台で積極的には食べない。
お金を払っての宿泊はできるだけ避けます。
もしもの時のことを考えると数百円でも手痛い出費。
そんな感じの生活が、もうちょっとお金があれば余裕ができるなあと思っています。
手持ちで持っていたいのは10万円(これはちょっと変動するかも)。
とりあえず現時点であと6万円、欲しいと思っています。
というわけで、改めてここでお伝えしておきます。
投げ銭大歓迎です!
もっとお金が必要だぁ〜〜〜〜〜!!!!!
いただいたお気持ちを活かして豊かな旅の様子をお届けします!
【お振込み先】
===============
ゆうちょ銀行
記号番号 10010-12035631
008(ゼロゼロハチ)支店
普通口座
1203563
タジマヒロヒサ
===============
ここまでが大体なのですが加えて苦労したことを列挙していきます。
自転車が壊れたこと
初めはホーチミンで自転車が壊れた。
チェーンが外れやすくなっていて街中で転倒して軽い怪我をしてしまった。
日本から持って行ったは良いけれど、自転車にもいろいろ種類があるもので
自分が持って行ったのは日本の中古サイトで試しに買った
中国製のレーシング用自転車。
古い、壊れやすい、荷物を載せられない
という旅には全く向かない要素てんこ盛りの自転車だった。
というわけでホーチミンでの買い替えを検討した。
が、この時の所持金わずか20000円。
なんとか旅に使えそうな最低ランクの
マウンテンバイクは15000円。
これには本当に迷った。
15000円は破格だ。
とりあえずは走れるかもしれないけれど
耐久面がどうしても不安だ。
安物買いの銭失いになってしまうかもしれない。
そこにこの有り金の大半をつぎ込んで旅を続けられるのか。。
投げ銭をもらいながら旅するつもりだけど、
本当にもらうことはできるのか。。
いろいろグルグルと考えて3日間ほどその時泊まっているポイントと自転車ショップの間を往復した。
その間は時間がたっぷりあったにもかかわらず
せっかくのベトナムを味わう余裕がなかった。
とにかく自転車とお金とこれからの旅の悩みで頭がいっぱいで
目が全く外に向いていなかった。
旅で素敵な出会いに恵まれるためには目が外に向いていることが大切だと思う。
その目が向いていない間は自らいろいろな豊かな可能性を放棄してしまったことだと思う。
結局その時は自転車を無料で直してもらえるところが見つかった。
で、一週間後、今度はもう漕いでも進めなくなるくらい本格的に壊れてしまった。
しかも夜道で。
この時は幸い、偶然日中に出会って連絡先を交換していた近くの人に助けてもらってなんとかなった。
そしてホーチミンで悩んだ時と同じように。自転車を買い換えようか悩んだ。
この時はお金が4万円まで溜まっていた(本当にありがとうございます)。
買えそうな自転車はおよそ3万円だった。
これでもやっぱり「うっ。。。。!」となってしまった。
どこの世界に残り所持金1万円なんて旅人がいるんだよ。(いや、いるか)
少しでもお金を手元に残しておきたい。
ここは自転車は買わずにしばらく徒歩で、、
とか考えたけれど、助けてくれた人に諭されてやっとこさ購入することに決めた。
持っているお金が少ないと大きな買い物をするときにものすごく逡巡してしまう。
そのせいで現地を味わうための大切な時間をどんどんロスしていってしまうとわかっていながらも、ついついやってしまう。
カメラ、パソコン、スマホ、自転車。自分のやりたい旅には何かとお金のかかる機材が必要になる。その機材のトラブルが起こったときにどうするかという悩みは
きっといずれ直面することになると思う。
やっぱり備えのお金は欲しいなあ思う。
家がないこと
「お金がない」という状態が基本なので
お金を使わず安全に宿泊できる場所を毎晩探す。
常に海外でホームレス状態。
「地球に暮らす」というモットーを掲げているから
「よっしゃー!今日も誰かに泊めてもらうぜー!楽しみだー!ヤッフー!」
なんて気分にはなれない。
正しくはこっちだ
「俺は今日、ちゃんと安心して眠れるだろうか。。。」
必死な子犬みたいな顔をしていると思う。
テントを持参しているからといってどこでも寝る訳にはいかない。
どんな人間や生き物や自然現象に襲われるかわからない。
生きるということは最低限のミッション。死んだらダメだ。
というわけでできるだけ安全な場所を確保するべくとにかく人に頼る。
道を行きながらあたりを見回し信頼できそうな人を探す。
声をかけ、ダメならまた次に向かう。
言葉はたいてい通じない。
翻訳機があるとはいえ細かいコミュニケーションは取れない。
今はコロナウィルスが世間を騒がせて外国人に対する警戒心はみんな高い。
夜な夜な自転車で突然やってきて寝場所を聴いてくる奴なんて
たいていの人の常識のなかでは考えられないだろう。
話し合っても「そんな場所ないよ。ホテルに泊まれ。」と言われるか
そもそもコミュニケーションをとる気もない人も少なくない。
「ああ、今日こそダメか。」
不安が募る。体は疲れてくる。今日こそは本当に野宿か。
という中でなんとか助けてくれる人と出会ってきた。
こういう出会い方をするからこそ豊かな交流が生まれたりすることもあるけれど
やっぱり最優先は生存すること。最悪の時にはホステルを選択しよう
と思えるだけのお金は持っておきたいなあ思う。
お腹をくだしたこと
体調管理は大事だとわかっていながらもやってしまった。
最初はフルーツをいただいた時だった。
まさか道端でフルーツの皮を剥く作業をしている人からいただけるとは思わず。
もぐもぐ食べていたら奥から大量に持ってくる。
ちょっと食べ切るのはきつい量
でも
最初話しかけたときはあんなに怪訝な顔をしていたのに
美味しそうに食べる謎の外国人を見て、
楽しそうに笑う彼らを見て
ついサービス精神のようなものが湧いてきてさらに食べてしまう。
結果、食あたりしてしまった。
苦しい。気持ち悪い。
たまらなくなってその辺りのお店に倒れ込んで休ませてもらった。
そして、リバースしてしまった。
店の人がとても優しくて淡々と嘔吐物の掃除をしてくれてことなきを得た。
次は差し入れのナッツだった。
とある家にお世話になった後にいただいた物。
なかなか食べる機会がなくそのまま3週間ほど
バックパックの中に収まっていた。
それを人からもらったありがたいものだから
ということと、食費を節約したいという思いから
大量に食べたら、やってしまった。
そこから3日間は腸が悲鳴をあげ続けた。
今はなんとか落ち着いている。
人情がらみになってくると
ちょっと頑張ってしまう自分が発端で事件が発生している。
人の期待にどうしても応えたくなってしまうのだけれど
それ以上に自分の健康を守ることに努めるべきだと反省している。
体調が悪くなって怖いのは前向きな気持ちが
削られてしまって「もう日本に帰りたい」とまで思ってしまうところだ。
気持ちは身体から成っているんだと思う。
携帯電話をなくしたこと
いつも癖でズボンのポケットにスマホを入れる。
その入りが浅いまま自転車を漕ぐと落ちてしまう。
道路はいつもオートバイや車が走って騒音が激しいので
音で気がつくこともできなかった。
これはもう本当に焦った。
携帯電話の位置を追うと、高速で移動している。
誰かが持ち去ってしまったのか。
「終わった。。」
心の中でガラガラと崩れ落ちていく音がする。
日本に帰るのか。
旅が終わってしまうのか。
それでも電話をかけたら拾い主が電話に出て引き渡しに応じてくれた。
スマホなんてなくても旅をしてきた人なんてたくさんいるからきっと
なんとかやっていく方法はあるんだろうけれど
やっぱり人の助けが頼りの旅だからこのコミュニケーションの道具は大切だ。
良い人に拾ってもらっていて本当によかった。。
パスポート、財布、デビットカード、携帯、カメラ、細かな貴重品を山ほど抱えるホームレス。
旅をしていなくてもよく物をなくしてきた自分。
どんなに気をつけると心に誓ってもその時その時の状況で抜けてしまう自分。
それでも一回一回学んで気を入れ直していこうと思っている。
明日も旅は続けられるだろうか
ここまで撮った自分の表情を見ると
「ああ、緊張してるな」って思う。
貴重品を盗まれる。暴漢に襲われる。交通事故を起こす。悪いものを食べてお腹を壊す。崖とかから落ちて怪我をする。旅費が底を尽きる。どこにも泊まれない。何も食べられない。自転車が壊れる。暑過ぎる。寒過ぎる。変な生き物に噛まれる。
大体どこの国に行っても現地の人に「危ないから気を付けろ」と言われる。
(具体的にどんな風に気をつけたら良いか教えてくれるとありがたい。)
コロナウィルスの危険なんて毎日誰かに指摘される。
命の危険とまではいかな良いまでも何か変なことをしてしまってなんか国際問題とか法律違反とかになってしまうのか。とか
本当の望みに近づくほどいろいろな心配事を意識してしまう。
自分にとっては旅がまさにそうだ。いつもたくさんの心配事と格闘する日々だ。
それでも確かなことは
この生きることのできる時間が刻一刻と過ぎ去っていくことだ。
旅をするなんてタフなことをする気力も体力も衰えていってしまうかもしれない。
そうなる前に。
いま、この心身共に健やかに動けるうちに
世界を駆け回りたい。
必要な助けを(それを喜んで差し出してくれる人から)遠慮なく借りて自分の望みを叶えるべく、今日も行きます。
いつも応援、見守り、ありがとうございます。
いろんな形でやってくる豊かさを浴びて今日も生きています。