なんとなく気分の調子が悪い状態は続いている。加えて3日前くらいから鼻の最奥が痛いし鼻水はズルズル、寝る時は鼻の通りが良くない。風邪っぽい症状。
通り過ぎていく街を見て回る気力はなくて歩き回ることしかできない。スーパーに入って何か食べ物を探している時に安心していたりした。
ニコニコ笑っているような時が必ずしも続くわけではないんだなあと思う。以前「笑っていることが大事」なんてことを言っていたこともあって、それは確かにそうなんだけど、正直に言えば理由もなく辛さが続くことだってあるわけだ。
でも今は、それで良いと思う。それでも歩くことにしている、幸せだろうが不幸せだろうが歩く。どんな時でも歩く、それで元気になんかなれなくたって、歩く。そして良い人と出会えばその時だけでもたちまち元気になる。なんか、そういう繰り返しも、またひとつの生き方なんだろうね。上がったり下がったりするんじゃなくてちゃんと幸せであり続けたいなんて思ってた時もあったけれど、ブレブレで居続けるって安定感もあるってもんだ。
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感覚において、ダメな時って、ただ全身がへにゃってなってる。ぼーっとなってる。それを、歩きながらカチッとさせてみたい、確固たる自分、みたいな感じを掴めないかなと試みている。
〜写真〜
コーヒーと朝食で元気が出てくる。ありがたいです🙏
ゾランはいい表情を向けてくれる。
旅立つ前にゾランから「コーヒーでも飲みな」と5マルク(2.5ユーロ)をいただいた。
また素晴らしい人の存在を知って旅立つ。嬉しかったです。
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山を遠くに眺め、青い川沿いを走って行った。
イスラームのお墓
昨日食べさせてもらったヤギ肉はこうして焼かれてるようだ。車輪がぐるぐる回っている。店先でこんな焼き方をしているところをたくさん見かけた。
工事中のトンネルを抜ける時にヘルメットを被ることが強制だった。ベトナムからのヘルメット、持ってて良かった。。
「FOR SALE」のところにアラビア語訳が書かれている、その辺からお金持ちが来るのかな。
昨日と同じように作業とテント泊ができそうなレストランを探した。ちょっと高級そうなレストランを発見。突っぱねられそうで気が引けたけれど、思い切って尋ねてみたらなんでもないことのように店の外の、多分夏に使われるのであろう小屋の中でのテント泊を許可してくれた。気を利かせてくれて、電気がつくことや充電ができることも教えてくれた。ぼくがキャンプ用品など何も持っていない前提だったのか床に発泡スチロールを敷いてくれたので、その上にテントを設置。
お店の中でゆっくり作業もさせてもらえて恐縮です。
しまいには晩御飯まで用意していただいた。。!希望の肉の種類まで尋ねてくれた・
デザートもーーー!
お茶も、ボスニアコーヒーもー!!
こんなにいろいろと良くしてくれた彼の名前はハリス。私より一歳年下でした。
ほんと見ず知らずのぼくにこんな親しげな笑顔を向けながら接してくれるすごい人だった。
店が閉まる時間まで作業させてもらい、寒さを心配したハリスはお茶とお湯を用意してくれた。
ハリスのお母さんも店の厨房から出てきて毛布や掛け布団も用意しようとしてくれたけど、寝袋だけで十分だったので遠慮しておいた。イスラム圏に来たらやっぱりこの惜しみなく旅人を助けようとしてくれる感じが出てくるなあと改めて思う。トルコやアルバニアを思い出す。連日優しい人に助けられてとても満たされた気持ちで一日を終えた。