サルマダキャという食べ物がすごく好き。玉ねぎやパセリの葉っぱを混ぜて炊いたご飯にレモンをかけて、茹でた葡萄の葉っぱで巻いたもの。
どこか寿司にも似ている、さっぱりしていていくつでもいける。いつもお母さんのマリアさんが家の周りから葡萄の葉っぱを摘んできて、一人でせっせとご飯に葉っぱを巻いて作ってくれた。
そのサルマダキャは、今年はもう終わりだという。葡萄の葉っぱを食べるためには若くて柔らかくなければならない。今はもう硬くなってしまい、これから冬に向かって枯れていくだけ。この日、今年最後のサルマダキャを噛み締めた。
サルマダキャを美味しそうに食べるぼくの横でアントニスは「母さんみたいに手作りでサルマダキャを作る人は母さんの世代まででで、若い女性はもうやらないね」と言っていた。スーパーに行けばきっと冷凍のサルマダキャとか食べられるのだろうけれど、やっぱり手作業の美味しさとは全然かけ離れているのだろうな。自分の手で作ると言うことの尊さを改めて感じた気がした。
ありがとう。サルマダキャ。時々、パスティチオを差し置いてギリシャナンバーワンと言っても良いくらい好きだ。次の葡萄の若葉は来年のイースターの後から(四月中旬くらい)。
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朝は昨日カフェで知り合ったヤニスさんという人が自分の畑を見せてくれると言うことで車で迎えにきてくれた。
朝のコーヒーブレイクをご馳走になりました。朝はゆっくりコーヒーからスタート。パン類の名前は忘れたけれど甘いです。
連れてきてもらったのは桃(この地域は桃が特産で日本には桃の缶詰が輸出されてるそう)と、アロニアがたくさんある畑。桃の収穫は終わったのでアロニアをたくさん見せてもらった。
最初は北アメリカで見つかって、ロシアに渡って、ギリシャでもこうして元気に育っている。全然気候が違う感じがするのにこうして元気に育っているのはすごいなあ。
ベリーだけど渋みもあるような。ヤニスさんによると栄養がありすぎるので一日一掴み分まで
結局どっさりいただいた。旅のお餞別ということだそうです。ヤニスさんありがとうございます😊
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マリアさんはほうれん草をつめた揚げパンを作っていた。やっぱり美味しい。
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アントニスの家の一階の改修作業を少しだけ手伝った。アントニスは現在右手首の神経系の調子が悪く、重い作業はドクターストップがかかっているので、ぼくが代打。何気に久々ブログに登場。
壁を削って新しいドアを設置する準備。
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エヴァの作ったパスタでお昼ご飯。
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午後は重めの作業。
一階のスペースに新しくキッチンを設置するので、通気口を開ける。この長いドリルを最後まで突っ込んでやっと外に出る壁の厚さ。
ドリルが重い。壁際で何気に持ちにくい。高さも微妙にやりにくい。普段からずっと腕の筋肉を使ってないし腕に頼らない上手な持ち方なんてできないから腕の筋肉が悲鳴をあげる。
結局アントニスにも助けてもらってこの後ちゃんと穴を開けることができました。お世話になっているのでお手伝いができて嬉しかった。
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オリーブオイルはドアを滑らかにするのにも使えるぞ。
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夕ご飯に食べたズッキーニ(多分)はデカくて甘くてたまらなく美味しかった。塩をふって油であげただけ。すごいなあ。こういうものから旅の途中で手作りしても良さそう。