朝からあさひ君と二人、カフェでちょっと作業の後、彼はモンテネグロの絶景がたくさん味わえるという海側の地域に向かって出発した。グッドラック😊
自分は今日も作業、、、どころではなかった。
ブログ更新どころではない。
予定しているライブトークの準備どころでもない。
とあるアルバニア人から電話を受けた。
その要件は
の依頼だった。
東京オリンピックの開催期間7/23〜8/8。その期間、開会式から閉会式までのアルバニア代表選手の撮影。いつ、どの競技の撮影をするのか、とか具体的な拘束時間とか、詳細なことは何も分からない。
この依頼は以前撮影したアルバニアオープンから繋がった。
大会に参加していたパイロットの一人と仲良くなったのだけれど、その人がオリピック選手団の人と繋がっていて、専属カメラマンを探していたところに、ぼくを紹介してくれたのだという。
ご縁って本当にどう繋がっていくかわからなすぎてもはやこの世界は魔法だとしか思えない。アメイジング!
ただし、具体的な条件がかなり厳しいものだった。
選手団から手配してもらえるのはオリンピック会場に自由に出入りできる身分証のみ。
それ以外に必要なものは全て自分で手配しなければならない。
現地までの飛行機も、宿泊場所も、必要なものは全て自分で揃える。
とりあえず現地で生きることはサポート無しでもできる。
が、最低限、飛行機と出入国に伴うPCR検査証明書を必ず揃えなければならない。
そして、8/19にはギリシャの友人の結婚式の写真撮影を控えている。
これはぶっちゃけオリンピックよりも重要なので絶対に外したくない。
なので、東京に行くとすれば必ずギリシャに戻る算段もセットで確保したい。
低コストで済ませるなら航空券は往復のチケットが望ましい。
今いる場所の近くで、どこから出発するのが一番お得なのか入念にチェックする。
モンテネグロは?アルバニアは?セルビアは?一番航空券が安い日にちは?
この時代、コロナ関連の入国要件もチェックしなければならない。
ワクチン接種に関しては情報錯綜極まる昨今、「実は生まれたまんまが最幸キャンペーン」を個人的に実施中なので、接種しない方向で模索する。
全ての旅程の中、PCR検査はどのタイミングで必要になるか。国ごとに異なるその価格はいくらか。
日本に到着してからの隔離期間、隔離場所、位置情報アプリ。帰国するつもりがなかったからこれまで知らなかったけど、今って帰国するのも面倒なんだなあと実感する。
オリンピックの撮影に参加するなら必然14日の隔離期間を終えていなければならない。
計算するとあと5日以内に資金を集めなければならない。
ざっと見積もると合計20万円くらい必要になる。
もちろんそんなにたくさんお金を持っていない。
いろいろな条件が重なって厳しそうだけれど、それでもこの状況をちゃんと伝えて、どうしても行きたいんだという希望を伝えればクラファン形式でお金は集まるかもしれない。
日本に行くのだからついでに撮影依頼を受けるオプションも入れれば可能性はグッと高まりそうだ。
アルバニアという国を旅して実感しているのは(バルカンの国々全体的にそうだけれど)、どこも経済的に本当に苦労していること。
今回の必要経費をアルバニア選手団に頼らずに捻出して撮影も成功すれば、日々お世話になったアルバニアの人々に対する恩返しになるかもしれない。
こんな無茶で何の意味があるのかも分からぬ身勝手な冒険を、日頃応援をしてくれている人たちに対しても、その応援の先にオリンピック潜入なんてことが実現したら、みんなの人生の楽しみの足しにもなるかもしれない。
そして、自分自身、ドキドキしている。
うん、そんなに重く考えすぎず、心に素直になって協力を求めてみようと思った。
というわけで、資金集めのお知らせを打つときに使うための動画を作ったりもした。
が、そうやって一日調べて考えて実行に移しかけて、結局、やめることにした。
決め手となったのは先にも書いたギリシャの友人の結婚式とのスケジュールの兼ね合いだった。
ちゃんと航空券をゲットできれば日程的にはオリンピックも結婚式も両方行くはできる。
が、万が一
日本に居る間にコロナ陽性になってしまったら。
ギリシャ政府が日本からの観光客の受け入れを急に拒否し始めたら。
いずれの事態も可能性としてはかなり低いように感じられる。が、絶対ではない。
コロナ陽性になるリスクは大体世界のどこに居たって同じことだと思うけれど、今いる場所ではギリシャまで陸続きになっているので、仮に陽性反応が出たとしてもギリシャに入国する手段は、日本から行くよりもいろいろとやりようがありそうだ。
が、日本でコロナ陽性になった場合、ギリシャに飛ぶことができなくなっておしまいだ。
ギリシャ政府が現在入国を許可している非EU国は日本を含むおよそ30か国程度。このリストから日本がいつ外れてもおかしくない。ましてやオリンピックなんて特異なことをやるのだから、突然日本だけ入国禁止になってもおかしくない。
が、繰り返しになるけれど、これらは低い可能性だと思う。
なんなら世界は自分が創造する理論を駆使して、意味不明の神様スピリチュアルミラクルパワーのひろちゃんズゲートをオープンして突破することもできる気もする。割とぼくはこういう運も強めに設定されている気がするし。
が、それでも
東京オリンピック参加は諦めることにした。
本当に、それだけギリシャの友達との約束が大事だった。
自分がすごく不安定だった旅の初期に、本当に本当に助けてくれた人たち。自分の旅のスタイルも理解してくれて、その上で勇気づけて応援してくれた人たち。いろいろそういう理屈を抜きにしても、自分にとって重要な人たちだった。
彼らの元に確実に辿り着けるように旅を続けることにした。
えらいこっちゃえらいこっちゃといろいろなことを調べているうちに1日の時間とエネルギーをを使い果たしてしまった。疲れた。。
もうほとんど日が暮れていた。
街へちょっとした食べ物を買い出しに行って、また昨日と同じ寝場所に移動。
寝場所近くのサッカー場のところのベンチで晩御飯を食べて。
キャンプは安全にできた。