このところ、自分の進路について考えることが多い。大きな意味での方向性。何かまとめたくなっているような気がする。なので、どうなるのか分からないけれど、ある程度の期間、日々更新するブログの冒頭に、少しずつ書き続けて、自分のコアな部分というものを読む人に伝えて整理を進めてみようと思う。集中したい感じがするのでちょっと英語をオフにする。
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自分の旅は「歩く」というのが始まりだった。すごく心に残っているのは東京から大阪まで500kmの道のりを歩いた時で、基本体力的にとてもきついんだけれど、そのキツさは嫌いじゃなくて、むしろ歩きながらどんどん自分の精神がすごい境地に向かっていくような気がした。静かで平和的で余計な考えが削ぎ落とされて綺麗になっていくというか、そんなかんじだった。
それは1ヶ月ほどで終わって、そのことが具体的にどんなことに繋がっているのかははっきりと言えないけれど、あのすごさをよく覚えている。だからもっとそこに身を委ねてみたくなった。
自分は生き方を考えるときに「どうやって他人の役に立ってお金を作っていこうか」という問題をクリアしたくなる。けれど、交通インフラが発達して誰でも短時間で安全に好きなところに行けるようになったこんな時代に自分の身体を使って移動するという活動になんの生産性があるのか。ブログやYoutubeなどの個人発信で生産性のある情報を生成するスキルもない。自分から見て誰かの役にたつ見込みもお金を作っていく見込みも皆無。
ただ、本能として、歩きたかった。歩いてまたあの境地に身を置いてみたかった。まずはどうやって稼ぐのか、どうやって人の役に立つのか、どうやって生きるのか、そうやって「どうやって生きるか」ということを考えたくなるけれど、それが命を萎ませているのではないかと思った。それがたくさんの苦しみを生成しているのではないかと直感した。
全てを飛び越えて、自分がどう在るかということに拘って人生の舵を切る。この与えられた命を使って、挑戦してみたくなった。
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この日は40kmの移動。カフェでの作業が多くなった。
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無事に朝を迎える。博物館の前にキャンプさせてもらうってすごい😊
博物館の中を少しだけ見学。
とても古い教会。
こういう削れちゃったフレスコ画とか、良いなあと思う。
外に出ると警備員さんが「あっちもみておいで」と指さした先にあるのはこの公園のメインの神殿。
周りも
ご飯でも作ろうかと思ったら警備員さんが「9時になる前に行け」とジェスチャーで訴えてきた。
そこでやっと理解したのだが、ここは本来入場料が有料で、昨晩、始業時間終了後に訪れた自分は警備員さんのご親切で見学させていただき、さらにテントまで張らせていただけたのだった。
神聖な場所で過ごすことができて嬉しかったです、ありがとうございます😊
出発。今日も春の陽気
のどかな道。羊たちに道を開けてもらう。
いちご農家さんがたくさん路上販売していた。
バンが一台停まっている。運転手の青年が手を振っているので行ってみる。
ベルギーからやってきた24才のエミレという青年。
「これが僕の家だよ」と穏やかな微笑みをたたえて自己紹介。
自前のハーブでお茶を入れてくれた😊
車のダッシュボードに置いて育てている。
いやーこれはすごい!快適そうだなあ😊
友人からもらったという絵や写真を壁に張っているあたり、もう家だなあ〜
上の棚は彼のおじいちゃんが取り付けてくれた宝物だそうだ。
旅の途中で仲間入りしたという子犬も一緒だった。
恐れず歩み寄ってくる。ベイビーハート真っ盛りだ。
普段あまりかわいいとか言わない自分でもかわいいと漏らしてしまうくらいだった😆
エミレはベルギーでは木を加工して家具などを作る仕事をしていると言っていた。
スナフキンみたいな雰囲気だったなあ。
「君が持っている中で役にたたないけれど大切なものは何?」と質問された。
いつも首に巻いているスカーフ。ベトナムで友人になったフハトが贈ってくれたもの。特別必要というわけではないけれどずっと持っていたいものだ。
そう答えると「そのスカーフ君の首と心を温めているんだね」と笑顔だった。
あと1ヶ月ほど旅をして母国に変える予定だと言っていた。
良いものを見せてもらいました😊
さらに進んでいく。平坦で走りやすい。のどかな景色が連なっていく。
青い川がまた見えてきた。「Vjosa(ヴィオサ)」という名前のようだ。
川沿いのマーケットの人が呼び止めてくれてジュースとお菓子を差し入れしてくれた。聞くところによるとここを歩き旅の日本人が通ったことがあるらしい。現在は南アメリカを旅しているとか。すごいなあ。自分もいずれやってみたい気がする。
そのままこの敷地でキャンプをしても良いよと提案してくれた。ありがたい😊
寝場所のアテができた。
Wi-Fiで作業がしたくなったので、そこから1キロほど離れたガソリンスタンドのカフェで作業を始めた。8時で飲食店の営業が終了するパンデミック中のアルバニアの中で24時間オープン。頼りになる。
作業中、いろいろ考えたり、疲れてぼーっとしたりして気がついたら10時間も経ってしまっていた(!)。
そこからさっきの場所に戻るのは面倒だったのでカフェの人に相談して敷地内の隠れたスペースにテントを張らせていただいた。ご飯やパスタを炊いて簡単な夕ご飯を作った。ちょっと栄養面を考えた方が良いなあ。