目が覚めて眺めたSNSでちょうど友人がシェアしていた記事を読んで、自分の状況と合わせて「意図した通りに物事が進まないことを恥じていたけれど、それでも良いんだあ」という意識が生まれてきた気がする。「かっこいいと思われたいなあ」という欲が意識の深いところにこびりついているのだけれど、その思いに囚われてしまっては苦しくなっていく。君がかっこ悪くても、君が美しくなくても、世界は変わらず回っていく。
ここからは真っ直ぐコソボに向かっていくことにした。
この場所から残り100kmちょい。急げばすぐだ。
ここまでは一国に2〜3ヶ月という長い期間の滞在になったけれど、本来の目標である全か国を走ることを考えれば、そんなに悠長な時間は過ごしていられない。どんどん走ってバルカンのまだ行っていない国々を周りたい。コソボ、北マケドニア、アルバニア、モンテネグロ、ボスニアヘルツェゴビナ。そこを渡っている間にクロアチアもオープンしたら、、未来は分からないけれどそんな希望を持って進んでいく。
あと理由はもう一つ、コソボは多分、物価が安い。。!笑
もちろん途中良いお友達ができたらゆっくり過ごしたいなあと思う、フレキシブルな構えもあります。
さあ、ブログを更新したり、simカードを購入したり、いろいろと準備が整っ他ので、セルビアを見てまわろうという気持ちがむくむく湧いてきた。通り過ぎる景色の写真がとても多い。途中通った都市であるニーシの写真も多い。ただ、あまりこれといってワクワクするような景色と出会ったわけでもない気がする。
この日嬉しかったことは、パンと安いソーセージで100円くらいで一日お腹が持つと発見したこと。ブルガリアまではチーズが狙い目だったけれど、セルビアでは肉に切り替えると良さそうだ。
よく覚えていることは、セルビアにはグリルで焼かれた美味しそうな肉のハンバーガーのお店がとても多いということ。全然美味しくなさそうなマクドナルドの方がお値段がやや高い。
夕方から雨が降り出して寝場所の聞き込みを開始、途中、立ち寄ったハンバーガー屋さんから差し入れに一つハンバーガーをいただいて食べることができて、それは至福の味わいだった😊
最終的にはここという場所のアドバイスはなく、たまたま発見した空き地の屋根付きの駐輪場の場所で無事に雨ざらしを避けつつ野宿ができた。
問題なく夜を明かすことができた。手前にいる子犬はとても甘え上手だった。僕がパンを食べ始めると歩み寄ってきて仰向けに転がって甘えてくる。触らせてもくれる。が、いつも通り何も分け与えない冷たい旅人、寛久。
ガソリンスタンドに合掌。お世話になりました。トイレの水道の水だって飲めるセルビア、給水もばっちりです。
セルビアの案内板は黄色が多めです。
途中見える村や町の様子も多めに撮ってみます。なかなかスラムっぽい風景もたくさんみられました。
スクールゾーンの標識。
バス停
車なんかは明らかにオールドなものも結構走っていて、その手の人がみたら喜びそうなものもありそうだった。
川と山の風景。この辺りは山がゴツゴツとしているなあ。
こんなバス停もある。
なんの畑だろう。
この標識は「町が始まりますよ」という意味だと思っているのだけど、最後に見たのは確か、ベトナムだった気がする。
木組の建物をみるとちょっとカンボジアを思い出す。
さて、物価も調査。大きなマーケットは見たけれど地方のマーケットはどうだろう。
と、思って見てみたけれど、結局都市圏のチェーンのスーパーとさして変わらないし、ちょっと高い印象だった。
何か買わないと気まずかったのでパンを。40ディナール(48円くらい)
店長さん。全然言葉が通じなかったけれど、気前が良い感じがした。セルビア語とドイツ語が話せるらしい。なんか、ドイツ語が話せる人が各国多いような気がするなあ。
川は大体こんな色をしている。
岩山の間を道路が伸びる。ここを抜けていく。
これから通過するニーシという街の案内が立っている。コンスタンティヌス帝の故郷らしい。世界史で、やった、、気がする、、が、全然覚えていないぞ。きっと詳しい人なら飛んで喜ぶ情報だろう。
この、岩山の間を進むのがとても楽しかった!これだけでもう立派な観光だなあと思ってしまう😊
ちなみこの、トンネルの標識というものはどれだけ意味があるのだろう。
途中何やら良い風情の教会を発見して立ち寄る。特にこの祠が素敵だなあと思う。
セルビアのメインの宗教はセルビア正教。バルカン半島の国々は大体それぞれの国の正教。違いは、、まだよくわからない。とりあえずフレスコ画はいつも素晴らしいなあと思う。
祠の天井はこんな感じだった。
いつもそうなのだけど教会の内部に入れないのがちょっぴり残念。
ここのベンチに座ってケチャップパンを頬張った。
さらに進んでいく。壊れた自動車も結構見かける。
水門だ
道路脇に水が流れてる。多分この水も飲むことができる。。けれどやめておいた。水が美しい国々だなあバルカンは。
岩山地帯が終わって都市圏にきた。
パン屋のパンの値段もチェック。うん、一部手の届く範囲だ。
水道を作っているところだろうか。
ニーシの街に到着。ここでも大型ショッピングモールで値段調査。そしてもっとも欲しかったのは調理用のガス缶。
日本のカセットコンロでよく使われるアレ、アレがこのバルカン諸国では全然見当たらない。アレさえあれば食生活が本当に豊かになるのだけれど、、見つかりますように。
1時間近く店内をウロウロ。お菓子、コーヒー、ビール、肉、チーズ、パン、油、必要になりそうなものの値段を確認。
やっぱりブルガリアと比べて微妙にコストが上がるイメージだ。
そして、1番の目当てのガス缶は見当たらなかった。くそう。
と、その時重大な発見。
なんと100g 17ディナール(約20円)のソーセージがあるではないか!
これはアツい!パンのおともに最適だ!
と、200g購入。
うん、悪くない!これはセルビアにいる間の主戦力になりそう。
ちなみに同じモールにあったマクドナルドのメニューはこんな感じ。この地域では高級品に該当する。値段だと思う。全部1.1倍すると日本円に相当します。(自分は普段カードの手数料がかかるので1.2倍計算)
さあ、買い物を終えて、ニーシをちょっと見学。
この黄色い建物ではお菓子を売っていた。洒落ているなあ。
あまりたくさん写真を撮っていないけれどハンバーガーが売られているお店がたくさんある。丸っと大きな肉がグリルで焼かれる様子が窓から拝むことができる。値段も普通の人にはリーズナブルだ。食べたい。。が、我慢。
こういう肉屋さんでもハンバーガーが売られている。窓から肉が焼かれている様子が拝める。
街の中心部。
これがあのコンスタンティヌス帝の銅像かな。なんか、ギリシャのテサロニキにあったアレクサンダー大王の像と趣がそっくりだ。
ニーシの中央にある要塞。
この城壁をくぐり抜けると公園になっている。
桜っぽい雰囲気の花が満開だった。
公園の中にはフリーで入れるちょっとした遺跡のようなものがある。
内部は小さいけれどちょっとした探検気分を味わえる。
教会
多分、棺。
見学には早々に飽きたので自転車を走らせよう。
と、その前にビールが飲みたくなる。ビール飲みたい衝動。抑えられない。
というわけでスーパーへ。
とある瓶ビールが50ディナール(60円くらい)。すごい。これにしよう、と思って買ったら71ディナールとられている(84円くらい)。
なにい!?と思って一度出た出口専用の扉を逆走してレジのお姉さんに尋ねる。並んでいるお客さんの視線が痛い。ごめんなさい。私は何も知らない外国人なんです。
お姉さんの返事によれば追加された分は瓶のお金だという。
ほほー。そういうシステムになっているのか。良い勉強になった。気をつけないとな。
ビールを飲む公園を探す。途中観光地の案内板なんか目に入るけれど気分じゃないのでスルーする。
筋骨隆々の天使が見下ろす公園でゆっくり一杯。
余っていたハムとパンも一緒に。至福の一時だ。走った後のこんな時間だけでもう十分幸せになれる自信がある。そんなにたくさんのお金は今のところ必要ない。こんな感じでもう幸せです神様。あと、できればチーズも買う余裕があれば最高です。
夜。予報では雨が降る。屋根のついたところで宿泊を目指す。
ニーシの街の中心部から少し離れたちょっとサイズの小さな町で聴き込み。
ただ、この辺りはテントを置く場所となると誰も心当たりがないようだった。何人かから広場を提案されるけれど、屋根がなかった。ちなみにやっぱり結構ブルガリアよりも英語でコミュニケーションの取れる人が少しだけ多い印象だ。
マーケットの人に尋ねると場所の心当たりはなかったけれども、バナナをいただけた。ありがとうございます😊
さらに街を彷徨い歩いた。ハンバーガー屋さん。
ここでも心当たりがなかったけれど、立ち去ろうとすると「ちょっと待って」と声をかけられ
なんとハンバーガーを一つご馳走していただけた!!!
あああああ〜〜〜〜〜あの美味しそうなハンバーガーをいただけるなんて。。。。!!!
店の前でいただきました。ピクルスまで挟んでいただいています。幸せでした。神様、やっぱり手作りのハンバーガーも僕の幸福の条件に追加でお願いします😊
おまけにバナナもいただきました。合計三本。
さて、結局寝場所はこんな場所に。
柵で守られてもいない広い空き地に建っていたので多分迷惑にはなっていない。写真は翌朝撮影したもの。一晩中降った雨は雪になっていた。屋根のある場所にたどり着けて本当によかった。
テントを広げた後はいただいたバナナを頬張った。セルビア人も良い人はたくさんいるなあ。合掌です。