HIRO EATS THE EARTH

地球まるごといただきます

頼る(ボドルムBodrum〜ヤターンYatağan)

お世話になることが自分の中では旅の一つのメインイベントになっている。泊めていただき、食べ物をいただき、その地域のいろいろなことを教えていただき、どこかに連れて行ってもらったり、車に自転車ごと乗せてもらったり、なにかを直してもらったり。

自分は迷惑をかけている。

ただ、ここで相手の顔をよく見てみよう。笑って楽しんでくれている人が確かに存在する。そしていろいろな話をして、連絡先を交換して、繋がりが生まれて。行為だけ見れば迷惑をかけているだけだけどそこに生まれ得るものは必ずしも悪いことだけでは無いと思う。

そのかわり迷惑をかけているか、というより目の前の相手が嫌な気持ちになっていないかどうかを気にかけるようにしている。旅で出会った相手を嫌な気持ちにさせて楽しいはずがないから。しかし、こんな自分と関わるのがイヤな人はそもそもお話にもならないので実際そう感じたことはない。

人になにかを相談する前から遠慮して我慢をする美徳のようなものが存在するのは知っている。そういう生き方をしていた時期の方が長い。

でもやっぱり、相手にとってほんとうに迷惑であるか、なんでもないことなのか、はたまた喜び楽しみであるかは、やっぱり確かめてみるまでわからない。それが現時点での自分の見解です。わからないから確認する。それが人間として普通のことだと思う。この旅での「頼る」ってそんな感じのイメージだ。

そして、関われたのなら日本から旅をしにきた自分として相手にとって面白いやつになってやろうと思う。本当にそうなれたら、この自分にとっては最高に幸せなことだ。

〜〜〜

40kmくらいの走行。ほとんど手押しで歩いていた。マンジュの家を2時くらいに出発。登り坂を手押しで歩きまくって、街から離れたガソリンスタンドにたどり着いてそこでテント泊させていただきました。

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こちらが、荷造りをしているときに倒れてひっくり返った自転車です。美しいフォームでひっくり返りました。起こすのに大変苦労します。

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マンジューありがとう!ロンドンやチッタゴンに行くときに連絡します😊

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出発しようとした瞬間に発覚。荷台を固定するボルトが片方外れている。自分はスペアのボルトを持っていない。やばい。なぜかマンジューではなくその時ちょうど家のテラスからこちらを見ていた人に頼る。たまたま英語が話せる人で、こちらの意図を理解すると自分の工具箱からボルトを探し出して直してくれた。自分が日本人だと分かると「日本はとても素晴らしい国だ」ととても親しくしてくれた。またしても日本の先人に救われた。

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ギョカンさんという方。インスタグラムも交換した。ただお手数おかけしただけなのに笑って送り出してくれた。

完全にサイズの合うボルトがなくて応急処置になった。が、これでも強度は充分。出発。

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道路の横の池にフラミンゴ。望遠レンズがほしいなあ定期。笑

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天気は良好。

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地図を見て安易に道を選んだけれどかなりの山道であることが発覚した。奥に立ちはだかっている。

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登山開始。ちょっとした登りも手押しで歩く。

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今晩のことを考える。眠る場所はどこかで見つかる気がする。ガソリンスタンドが地図に表示されているから立ち寄ってみよう。

あとは水が少ない。手持ちの食糧はパスタなので水が要る。スーパーがなさそうだ。

村をひとつ通り過ぎるけれどマーケットがない。

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しばらく走ると水道発見。この国にもあるきれいな水道。ありがたく水を頂戴する。

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公共水道を作った人はすごい。きっと多くの人を救ってきたのだと思う。

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いよいよ暗くなった。お目当てのガソリンスタンドに到着。泊まらせてもらえそうな安心感があるのはこのトルコの人々のおかげだなぁ。

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相談するとパスポートだけ見せてスタンド内のスペースにテントを置かせてもらえることに。

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ありがとうございます!スタンドのオーナーさんたち。

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荷物をおくとすぐにオーナーさんが「お腹空いてるか?」と尋ねてくれた。

ぺこぺこです。ありがたいです。。

とりあえずこれを、とみかんをいただく。

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甘い!!!!!!!!!!!

びっくりした。この地域で採れたものだそうだ。

街から離れたところに位置するこのガソリンスタンドは直売所的役割も担っているみたいだ。

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きのこ

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にんじんと落花生をいただいた。

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作っていただいたお食事はこちら。柔らかいジャガイモにトマトと玉ねぎ、オリーブオイル、で炒めたシンプルな料理。名前を訊いても「ポテトを炒めたもの」という感じだった。

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お店のレジ横で食べる。

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旅の話や日本やトルコの話を英語のできる人の通訳を介して少し話したり、自分の食べる様子を見ながら面白そうに笑っていた。Facebookを交換すると自分の撮ってきた写真を楽しんでくれた。山の中ひっそり眠れば誰にも迷惑をかけずに済むかもしれない。これはお世話になる人間の言うことではないかもしれないけれど、やっぱり人と関わっているのがお互いに人生の楽しみの総和が大きくなるんじゃないかなと思う。

息が白くなるくらい寒い夜だったけれど快眠できました😊